「都市ガス」と「プロパンガス」どっちを選べばいいのか、
それぞれの特徴とメリットデメリットについてお話ししていくね！
都市ガスとは？
都市ガスとは、その名の通り都市部に供給されているガスです。
都市ガスは道路の下に引かれたガス管から供給され、
その原料はメタンを主な成分とした天然ガスや、外国から輸入された液化天然ガス
によって構成されています。
都市ガスは基本的に臭いがないのですが、
ガス漏れしている際にすぐに気がつけるように臭いがつけられています。
都市ガスのメリットとは？
ここまで、都市ガスとは一体何かという点についてお話ししてきました。
主な成分は天然ガスであり、道路下にガス管を通して供給していることが
ご理解いただけたと思います。
ここからは、より詳しく都市ガスについて知るために
都市ガスのメリットについてお話ししていきましょう。
プロパンガスに比べて料金が安い
都市ガスのメリットの一つ目に挙げられるのは、
プロパンガスに比べて料金が安いことです。
使用料金の高さや低さは、その物件に住むわけではないオーナー様からしたら
関係のない話に思えるかも知れません。
しかしながら、プロパンガスよりも都市ガスの使用料金の方が安いことは
もはや一般常識となっていますので、
お部屋を借りるのであれば「都市ガス」であることを希望条件にしている方も
多くいらっしゃいます。
実に、プロパンガスは都市ガスよりも1.8倍価格が高いと言われています。
そのため、都市ガスにしていると入居者さんに好まれやすいという点が
もう一つの利点として挙げられます。
プロパンガスよりも環境に優しい
都市ガスのメリットの二つ目に挙げられるのは、
プロパンガスよりも環境に優しいという点です。
都市ガスの原料となっている天然ガスは、プロパンガスなどの他の化石燃料と比較して
燃焼後の二酸化炭素や窒素酸化物の排出量が少ないとされています。
加えて、硫黄酸化物が発生しないため、環境に負荷がかかりにくいのです。
昨今のSDGs的な観点から見ても、環境に優しい都市ガスは魅力的なのです。
都市ガスのデメリットとは？
ここまで、都市ガスのメリットについて見てきましたね。
使用料金が安いことや、環境に優しい点が利点であるとご理解いただけたでしょう。
しかしながら、そんな都市ガスにもデメリットがございます。
ここからは、都市ガスのデメリットについてお話ししていきましょう。
使用できる範囲が限られている
都市ガスのデメリットとして一つ目に挙げられるのは、
供給できる範囲が限られている点です。
都市ガスはその名の通り、都市部に供給されているガスです。
そのため、都市ガスに対応している地域は限られますので
地方の物件には対応していない可能性が非常に高いと言えます。
初期費用が高い
都市ガスのデメリットとして二つ目に挙げられるのは、初期費用が高いことです。
都市ガスの特徴の方でもお伝えした通り、
ガスを供給する際には道路の下のガス管を通ってくる必要がございます。
もちろん、ガスの本管から目的の物件にガスを引いてくることは可能ですが、
その工事を行うには初期費用として10万円から15万円程かかってしまいます。
災害時の復興に時間がかかる
都市ガスのデメリットとして三つ目に挙げられるのは、
災害時の復興に時間がかかることです。
実例を挙げるなら、
東日本大震災の際には復旧するのに2ヶ月以上かかった地域もあります。
災害時にガス管が破裂してしまうとエリアごとにガス管の点検を行わなくてはならないため
点検や工事に時間がかかってしまうのです。
プロパンガスとは？
プロパンガスは、都市部に限定せず供給されているガスで、LPガスとも呼びます。
プロパンガスは都市ガスとは異なり、ガスで満たされたボンベを配送して供給されます。
その原料は、プロパンやブタンなどで構成されています。
ボンベを設置する場所さえあれば、どこでも供給できるのが大きな特徴です。
プロパンガスのメリットとは？
ここまで、プロパンガスとは一体何かという点についてお話ししてきました。
都市ガスと異なり、ボンベで供給するため地域に限らず設置できることが特徴であると
ご理解いただけたでしょう。
ここからは、より詳しくプロパンガスについて知っていくために
プロパンガスのメリットについてお話ししていきましょう。
使用できる地域が限られていない
プロパンガスのメリットの一つ目は、使用できる地域が限られていないことです。
ガスの本管がなくては使用できない（使用できる地域が限られている）都市ガスと比べ
プロパンガスはガスボンベを置くことのできる場所さえあれば、供給できます。
場所を選ばない為、都市ガスが供給されていない地域では重宝するでしょう。
災害時の復興に時間がかからない
プロパンガスのメリットの二つ目は、災害時の復興に時間がかからないことです。
道路の下に管を這わせて供給する都市ガスは、
ガス管が破裂してしまうなどの災害時の被害を非常に受けやすい傾向にあるのですが、
プロパンガスは災害時の被害を受けにくい上に、
ガスボンベから直接ガスを引き込んでいる為、災害時の復興が早いことが利点です。
サービスに力を入れている
プロパンガスのメリットの三つ目は、サービスに力を入れている点です。
プロパンガスは同業他社が多い為、差別化を図って
給湯器やエアコン、インターホンの無償提供を行なっている会社さんが多く
ガスボンベのメンテナンスも無料で行ってくださることも非常に多いのです。
このようにオーナー様にとって得になる特典をつけてくださる会社さんが多い
というのも利点の一つとして挙げられるでしょう。
プロパンガスのデメリットとは？
ここまで、プロパンガスのメリットについて見てきましたね。
使用できる地域が限られていない点や、災害時の復興が早い点、
サービスに力を入れている点などが利点であるとご理解頂けたと思います。
ここからは、プロパンガスのデメリットについてお話しいたしましょう。
使用料金が高い
プロパンガスのデメリットとして一つ目に挙げられるのは、使用料金が高いことです。
会社さんによって料金設定は異なりますが、都市ガスに比べて1.8倍も
使用料金が高いと言われています。
また、オーナー様に対するサービスとして無償で提供されたものの元を取るために
使用料金に上乗せされて入居者さんに請求されてしまいますし、
ガスボンベを運搬・設置する人件費もかかってしまうため価格が高い傾向にあります。
あまりに価格が高いと、入居者さんが去ってしまう原因にもなりかねませんので
使用料金にも注意を払うことをおすすめします。
ガスボンベを置く場所がないと設置できない
プロパンガスのデメリットとして二つ目に挙げられるのは、
ガスボンベを置く場所がないと設置できないという点です。
都市ガスは道路の下からガス管を引っ張ってきて供給するので、
何かを設置する場所は必要ありません。
しかしながら、プロパンガスはガスボンベを設置しなくてはならないため、
ボンベが設置できる場所が必要です。
その場所がなければ、どんなに頼み込んでもプロパンガスを供給してはくれませんので
きちんと確認しましょう。
結局どちらの方がおすすめなの？
ここまで、「都市ガス」のメリットとデメリット、
「プロパンガス」のメリットとデメリットについて見てきましたね。
それでは結局のところ、どちらの方がおすすめなのでしょうか。
結論から申しますと、何に価値を置くかで異なるのではないでしょうか。
入居者さんに価値を置くのであれば、
初期費用がかかってしまったり、メンテナンスも無料で行っていただけませんが
使用料金も安く、それ故に人気の高い都市ガスがおすすめできます。
利益に価値を置くのであれば、サービスの一環として無償提供などを
行ってくださるプロパンガスにすることがおすすめです。
事実、オーナー様にとって嬉しいサービスを提供してくださるプロパンガスに
乗り換えるオーナー様も多くいらっしゃいます。
どちらがより優れている劣っているということはありません。
ただ、自身の望む不動産投資の形にどちらがより理想的か否かで
判断することをおすすめいたします。
まとめ
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