殺風景になりがちなマンション共用部に力を入れて「帰りたい家」を作る方法
についてお話ししていこうね!
どうして共用部に力を入れたほうが良いの?
共用部はお部屋に比べてあまり触れられる機会が少ない場所です。
しかし、内見者さんにとってはお部屋よりも先に目に入るのがマンションの共用部です。
共用部が散らかっていたり汚れていたりすると
あまり良い印象は持たれませんし、
実際に自分が住んでいる姿を想像してもワクワクしません。
また、共用部はそのマンションに住んでいる全ての住民が使う場所であるからこそ
多くの人が心地良い場所であると思っていただく必要があります。
住民の方々に「早く家に帰りたいな」と思わせるには、
一つ一つのお部屋だけでなく共用部の心地よさも重要なのです。
共用部をグレードアップするアイディア
共用部が心地良い雰囲気を持っていると、
新規入居者さん獲得や、既に住まわれている方の快適な暮らしに有利です。
そんな共用部をアップグレードするのは考えるよりも簡単で費用も安価です。
そこでここからは、共用部をアップグレードするアイディアについて見ていきましょう。
観葉植物を置く
共用部をアップグレードするアイディアの1つ目は、観葉植物を置くことです。
共用部がそれほど広くない場合や、
それほどお金を掛けたくない方にもおすすめできるのがこの方法です。
観葉植物が一つ置いてあるだけでも、その場が華やかになります。
草花の色は目に優しく、癒し効果もあります。
季節に対応した植物を飾るのも趣があって好まれるでしょう。
フェイクグリーンや造花にすれば毎日お手入れをする必要もありませんし
お花や葉が枯れて散ってしまうこともありませんので、掃除の手間も省けます。
これらは最もお安くて500円から導入することが可能ですので、
悩んでいる方はまずはここから始めるのが良いでしょう。
絨毯・カーペットタイルを敷く
共用部をアップグレードするアイディアの2つ目は、
絨毯やカーペットタイルを敷くことです。
共用部に絨毯やカーペットタイルを敷くメリットは沢山あります。
まずは色や柄を組み合わせることで殺風景なイメージが緩和されることが挙げられます。
また、絨毯やカーペットは床を保護する役割を持っているため、
人の出入りが激しいエントランスなどに敷けば建物を綺麗に保つ事に繋がります。
お年寄りの方やお子さんが多い場合や、ペット可のマンションでは
階段に滑り止めマットを敷いておくと事故が防げるため好評でしょう。
また階段や廊下には防音タイルを敷くのも良いでしょう。
他の住民の足音が気になるという苦情を減らすことにもつながりますし、
それと同時に住民間のトラブルも未然に防ぐことができます、
季節感のある飾り付けをする
共用部をアップグレードするアイディアの3つ目は、
季節感のある飾り付けをすることです。
実際に季節のイベントに興味があるか否かに関わらず、
季節を感じさせる飾りを好む方は沢山いらっしゃいます。
クリスマスの時期にはイルミネーションを見に行かれる方も多いですし、
エントランスにクリスマスツリーを飾っているマンションなども良く見ますね。
クリスマス以外にも、お正月や節分、雛祭り、子供の日に七夕、ハロウィンなど
みなさんが楽しみに待っている季節のイベントは沢山あります。
そのような季節を感じられる飾り付けは外から見ることもできますので
マンションの格を上げる事にも繋がります。
飾り付けと考えると手間に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、
お子さんが多いマンションであれば物だけこちらで用意し、
住民の方々に飾り付けていただけばイベントとしても楽しんで頂けるでしょう。
共用部を飾り付けるメリット
ここまで共用部をグレードアップするアイディアについてお話ししてきました。
これらの改革を行うことで享受できるメリットは沢山あります。
そこでここからは、
共用部をグレードアップすることで望めるメリットについてお話ししていきましょう。
住環境を整えることで入居者さんの質が上がる
共用部には入居者さんの気質が滲み出ます。
沢山の住人さんが使われるため、たまに散らかってしまうのは仕方がない事です。
しかし常々エントランスにチラシが散らかっていたり、
ゴミ捨て場に粗大ゴミが不法投棄されていたり汚れていたりすると
それを気にしない入居者さんだけが集まる事になります。
時に、ゴミ屋敷化してしまう入居者さんは家賃滞納してしまう傾向にあると言います。
つまり、巡り巡って共用部の乱れが投資の損失に繋がってしまう可能性が高いのです。
共用部をグレードアップし住環境を整えると、これらの損失を未然に防ぐことができます。
入居者さんが綺麗に使用してくれるようになる
心理学に「自転車カゴの法則」と言うものがあります。
駐車している自転車のカゴに空き缶を一つ入れると
通り掛かった人が次々にそのカゴへ空き缶を入れていくと言う法則です。
この法則のように、人は心理的に既に汚れている場所を汚す事に罪悪感を持たないのです。
反対に、美しく保たれているものを汚す事には非常に強い罪悪感を抱く方が多いです。
これはつまり共用部を美しく保っていたり、飾りつけて気を配っている様を見せると
周りの方々も心理的にその状態を保とうと美しく使用するようになります。
イベント化するメリットは手間が省けることだけでない
共用部の飾り付けを入居者さん参加型のイベントにすれば
オーナー様の手間が省けるだけではありません。
住民間で交流する機会にもなるため、
お年寄りの方が多い場合は孤独死によって発見が遅くなる状況を避けることができます。
また子供が多いファミリー向けのマンションであれば、
子供同士が交流する場所が作れるだけでなく
親同士がコミュニケーションを取れる機会にもなりますので
産後うつや育児うつなどで困っているお母さんの息抜きにもなるでしょう。
共用部を飾り付ける際の注意点
共用部を飾り付ける際には注意していただきたい点がいくつかございます。
トラブルを避けるためにも、以下の点に気をつけましょう。
分譲マンションの場合管理組合の合意を得る
一棟まるまるオーナー様が保有している場合は大丈夫ですが、
分譲マンションの場合は一人の意向で決定することはできません。
特に共用部分の飾り付けは積立金から出すため、
合意なしに飾り付けてしまうとトラブルに発展してしまいます。
また、理事を交代で行っている場合などは
前任の理事に原状回復の義務が発生した事例もございます。
分譲マンションで管理組合が管理を行っている場合は、
必ず組合の合意を得てから行動に移しましょう。
イベントは強制しない
季節感を抱かせるインテリアの飾り付けをイベント化するのは良いですが、
強制ではなく任意参加にしましょう。
マンション住民全ての方の予定が合うことはまずないですし、
強制となってしまうといきなり面倒臭いイベントになってしまいますし
何らかのトラブルになることは避けられません。
あくまで参加したい方が参加するイベントとして開催するのが良いでしょう。
まとめ
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