「家具家電付き」にすることのメリット・デメリットと注意点
についてお話ししていくね!
家具家電付きにすることのメリットって?
不動産投資を行っている方の中には、
慢性的な空室に困っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで行いたいのが空室対策ですね。
空室対策について調べてみれば、数多くの異なる意見が出てくると思いますが
その中の一つに「家具家電付き」にするということも含まれています。
それではより良く家具家電付きの効果について知るために、
ここからは、家具家電付きにすることのメリットについてお話ししていきましょう。
入居者さんにとって利便的
家具家電付きにすることのメリットの一つ目として挙げられるのは、
入居者さんにとって利便的であるという点です。
引越しをするとなると敷金、礼金、引越し費用など多くの点でお金がかかってしまいます。
そのため、特に初めて一人暮らしを始める入居者さんにとっては、
既に家具家電が揃っている部屋は初期費用も抑えられて、
手軽に一人暮らしを始められるメリットがあります。
また、単身赴任をしている方や、学生、外国の方にも同じ理由で人気があります。
お部屋をお探しの方の目に留まりやすい
家具家電付きにすることのメリットの二つ目として挙げられるのは、
お部屋をお探しの方の目に留まりやすいという点です。
現代では、多くの方が賃貸検索をポータルサイトで行いますね。
つまりその際に添付してある画像によって、お部屋を探している方の印象は左右されます。
お部屋に何も置いていない状況の写真が添付されていると、
殺風景なイメージを与えやすい傾向にあるため、
ステージングという方法を用いて、テーブルや椅子、お皿などをお部屋に置き、
実際にそこで生活している様子を想像させる工夫を行う方もいらっしゃいます。
しかしながら、そもそも家具家電付きのお部屋であれば
ステージングを行わなくとも実際に生活している様を彷彿とさせやすいため
競合物件との差別化が図れ、お部屋を探しの方の目に留まりやすいのです。
外国から来られた方に人気がある
家具家電付きにすることのメリットの三つ目として挙げられるのは、
外国から来られた方に人気があるという点です。
そもそも外国の賃貸市場では、家具付きのお部屋は主流です。
また、外国から来られる方が日本に来てから家具や家電を購入し、配送してもらうと
入居してもスムーズな生活が送れるまでに時間がかかってしまいます。
それらの理由を踏まえて、既に家具家電が設置してある物件は外国の方からの人気が高く、
外国の方が今後も増えていくことを鑑みると、
これからも需要が伸び続けていくことが予測できます。
家具家電付きにするデメリットって?
ここまで、家具家電付きの物件のメリットについてまとめてきました。
全体的に入居者さんの需要が高い傾向にあることがご理解いただけたと思います。
しかしながら、そんな家具家電付きの物件にもデメリットがございます。
そこでここからは、家具家電付きの物件のデメリットについてお話ししていきましょう。
費用がかかってしまう
家具家電付きの物件のデメリットの一つ目として挙げられるのは、
設置費用やメンテナンス費用がかかってしまうことです。
家具や家電をどれほど導入するかによって費用は異なりますが、
一つをとっても費用がかかる家具や家電を複数戸用意するには
かなりの設置費用が必要です。
また、家具家電付きの物件にするために費用を沢山割いたからといって、
家賃を上げてしまっては空室の原因になってしまうこともございます。
また、家具家電も一生物ではないため故障してしまうことがあります。
その際には、メンテナンス費用がかかってしまったり、
また新しく家具家電を導入しなくてはならないこともございますので注意が必要です。
お部屋をお探しの方の趣味に合わない場合がある
家具家電付きの物件のデメリットの二つ目として挙げられるのは、
お部屋をお探しの方の趣味に合わない場合があるということです。
どのような方をターゲットにしているかによって、
家具家電の色や形状などを統一するケースもありますが、
全ての人が用意された家具や家電を気に入ってくださる訳ではございません。
家具や家電にも流行があるため、オーナー様のセンスだけで選んでしまうと
候補から外されてしまう原因にも成り得ます。
そのため、家具家電付きの部屋にするのであれば、
既に家具家電付きの部屋として貸し出しているのはどのような部屋なのか、
人気が高いのはどのような部屋なのか、リサーチを行うことをおすすめします。
使いまわされていることを気にする人もいる
家具家電付きの物件のデメリットの三つ目として挙げられるのは、
家具や家電が使いまわされていることを気にする方もいらっしゃるということです。
家具家電付きの物件にする際は、
家具や家電に不備がない限り使い回すのが一般的です。
その際、清掃や洗浄を行いますが、
家具家電が使いまわされていることが気になってしまい、
不快感を覚える方もいらっしゃいます。
そのような体験は、口コミやSNS等で広がってしまいがちであるため、
家具家電付きの物件にマイナスなイメージを持っている方もいらっしゃいます。
家具家電付きの物件にする際の注意点って?
ここまで、家具家電付きの物件のデメリットについてお話ししてきました。
入居者さんに費用がかからない分、オーナー様の費用がかかってしまう点や
入居者さんに不快な思いをさせてしまうこともあることがご理解いただけたと思います。
ここからは、家具家電付きの物件にすることを検討している方のために
家具家電付きの物件にする際の注意点についてお話ししていきましょう。
「家具家電付き」を契約書に記載すること
家具家電付きの物件にする際の注意点として一つ目に挙げられるのは、
「家具家電付き」であることを契約書に記載することです。
それをきちんと記載していないと、
入居者さんが設置されている家具や家電を貰った気になってしまい、
退去時にトラブルになってしまうケースがあることが理由です。
そのようなトラブルを避けるためにも、
契約書にきちんと記載するようにしましょう。
家具家電はきちんと管理すること
家具家電付きの物件にする際の注意点として二つ目に挙げられるのは、
家具家電はきちんと管理することです。
家具や家電が故障してしまった際にはオーナー様の負担になるため、
いつ、どこに、どんな家具家電を設置したか、
製造年月や交換時期はいつかなどを覚えておきましょう。
どの家具家電が入居者さんの私物であるのかすぐにわかるようにするためにも、
それらを把握しておくことが重要です。
また、使用期限が1年未満のものや、一個10万円未満の金額のものは
確定申告の際に消耗品として計上可能ですのでそちらも兼ねて覚えておきましょう。
費用が回収できるかシュミレーションすること
家具家電付きの物件にする際の注意点として三つ目に挙げられるのは、
費用が回収できるかシュミレーションをすることです。
家具家電付きのお部屋は単身者や学生、外国の方に人気ですので
周辺を踏まえてそれらの方の需要がある立地なのか否かを考えましょう。
また、家具家電付きを好む層は長期的に住み続けてくださる層ではありませんので、
原状回復費が多くかかってしまうことも加味して
家具家電付きの物件にした際の費用が回収できるのかシュミレーションしましょう。
まとめ
「成功するプロ家主は腹の底で何を考えているのか?」
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