空室対策に外国人入居可能にするのって実際どうなの?気を付ける点はある?
というトピックで、不動産投資の気になる疑問に答えていくね!
何故外国人の積極的な受け入れが空室対策に有効なのか
空室対策に外国の方を積極的に受け入れる、と聞いて、
その不安定そうなイメージから眉をしかめる方ももしかしたらいらっしゃるかと思います。
しかしながら、実際のところこの方法は空室対策に有効なのです。
その理由とは一体何なのか、詳しく見ていきましょう。
入居シーズンが日本とは異なる
日本で言えば、入居のシーズンは大学や新社会人の生活が始まる
3月から4月周辺が入居のシーズンとして知られていますよね。
しかしながら、外国の方の入居のシーズンはそれとは異なります。
日本にある外国人向けの日本語学校は、それぞれの外国の文化に合わせて
1月、4月、7月と10月の4つの入学時期が定められています。
その為、3月や4月には日本人だけでなく外国の方も入居者さんとして獲得できますし、
3月や4月が過ぎてしまっても
その他の入学時期を狙って外国人を積極的に受け入れていけば、
空室対策にも有効的に働きかけてくれるのです。
また、日本に働きに来ている外国の方は入居のシーズン関わらず訪れますので、
そのような方々の為にも常に外国の方を積極的に受け入れることがおすすめです。
長期的に定住してくれる
日本で外国の方がお部屋を探すのは至難の業です。
そもそも外国の方をお断りにしているお部屋が多く、
知らない土地で連帯保証人もいないままで路頭に迷う方も少なくありません。
もしも自分がそのような立場にあったとして、
外国の方を積極的に受け入れてくださるお部屋を見つけられたら
それだけで感無量ではないでしょうか。
また、その様に積極的に外国人を受け入れているお部屋が少ないことからも、
一度入居したら長期的にそこに定住してくださる事が非常に多く、
オーナー様も長期的に安定した家賃収入を望めます。
外国人間のコミュニティで口コミが広がることも
日本に滞在されている外国の方の間でコミュニティがあることが多く、
その中の口コミで物件の情報が広がることも大いにございます。
すると、広告を出していなくとも入居者さんを集う事が出来ますし、
長期的に定住してくださることも多い中で、
大学などの交換留学を終えて母国に帰る方や、その他やむを得ない理由で退去される方、
また、別の就職先などを見つけて転居される方も多くいらっしゃいます。
そのような方の後にもすぐに入居者さんを見つけることが出来ます。
外国人さんはどのような条件でお部屋を探しているの?
少子高齢化も相まってお部屋を借りて住む若い層が少ない現状を考えると、
外国の方を積極的に受け入れることは、有効的な空室対策だと言えます。
そのように外国の方を積極的に受け入れていくのであれば、
先ずはそのような方々がどのような条件でお部屋を探しているのか、
という点について詳しく見ていきましょう。
3点ユニットバスでも全然OK!
日本の方にはお手洗いやお風呂場が別になっている方が人気が高いですね。
しかしながら、外国の方であれば戸建てであっても
お風呂やトイレが一緒になっていることの方が一般的ですので、
日本ではあまり喜ばれない3点ユニットでもそれほど気にされることはありません。
湯船に浸かる習慣がないことも多い為、
お風呂がそれほど広くなくてもシャワーが浴びられれば平気ですので、
デメリットに感じてしまいがちなポイントも外国の方からしたらメリットなのです。
畳の床も魅力的
畳の床はなんだか古臭いイメージを持たれがちで、
日本人の中ではフローリングの方が好まれると思います。
しかしながら、外国の方からすればそれも魅力的に映ります。
日本に留学、もしくは仕事で来ている場合、
日本が持つ文化にも魅力を感じていることが多く、
自分の国では見慣れない日本ならではの畳を好む方も多くいらっしゃいます。
その為、オーナ様が現在保有しているマンションのお部屋が和室で、
尚且つ空室にお困りの場合であれば、フローリングなどにリフォームを行う前に
外国の方を積極的に受け入れてみることもおすすめできます。
日当たりが悪くても大丈夫
こちらも、日本であれば日当たりの良さの方が人気の条件ですよね。
しかしながら、フィリピンなど熱帯地域出身の方は
体温調節のために日当たりの良い部屋を避ける習慣もあるそうです。
また、日本の夏は海外の夏と比べて湿気が高いことから、体感温度も高くなりますので、
エアコンの稼働を最小限に抑えて節約するために
あえて日当たりの悪い部屋を選ぶ外国の方もいらっしゃいます。
外国の方を受け入れる際に気を付けるべきポイントは?
ここまで、外国の方がどのような条件でお部屋を探しているのか、
という点について見てきましたね。
ここからはオーナー様側の準備として、
外国の方を受け入れる際に気を付けるべきポイントについて見ていきましょう。
管理会社さんを絶対に間に挟む
外国の方を受け入れる際に多く発生するトラブルは、
家賃滞納のトラブルだと言われています。
また、加えて多いのは騒音であったり、ゴミ出しのマナーが悪い事などが挙げられます。
一度の注意で済めばオーナー様自身で行っても問題ないかと思いますが、
それが何度も繰り返されるようではオーナー様の精神的な疲労になってしまいます。
また、外国の方が多く入居されている場合であれば、
このようなトラブルが起きてしまう件数がグッと上がってしまう事も否定できません。
その為、そこはプロである管理会社さんに任せ、
入居者さんの管理を行ってもらうことがおすすめです。
保証会社さんを必ず導入する
外国の方を受け入れていると、生活が困窮してしまって家賃が支払えず、
海外に逃亡してしまうケースも少なくはありません。
また、先ほども記述した通り家賃を滞納してしまう事も多い為、
必ず保証会社さんを導入し、それらのトラブルが発生してしまった際には
すぐに補填できるようにしておきましょう。
入居審査はつぶさに行う
入居審査を行う際には
在留資格と在留期間が確認できる在留カードやパスポートを必ず確認しましょう。
また、就労証明書や在学証明書も合わせて確認し、コピーを取っておきましょう。
何故ここまで念入りに審査を行わなくてはいけないかと言うと、
入居者さんが不法滞在者であったり、不法労働者であった場合は、
オーナー様がその事実を知らなくとも罪に問われてしまう可能性があるからです。
その為、入居審査の際にそれらの確認とコピーを怠らず行いましょう。
差別は絶対にしない事
人種差別と聞くと、
そんなもの日本にある訳がないと思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、
グローバル化が進んでいると言われている昨今の日本にも人種差別はございます。
なかなかどれが差別に当たるのか分からないという方には、
外国の方の入居を積極的に受け入れていく前にぜひその知識をつけておきましょう。
また、出身の国を理由に入居を断った場合は不当とされ、ほぼ有責に当たります。
慰謝料などが発生してしまう事も否定できませんので、
積極的に外国の方を受け入れていくのであれば
このようなことは絶対に行わないようにしましょう。
まとめ
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