今回は不動産投資の銀行面談について良くある質問について答えていくね!
どうして銀行との面談が必要なの?
そもそもなぜ銀行との面談が必要なのか不思議に思いますよね。
支払い能力や属性によって融資の額が決まる為、書面での審査だけで良いように思えます。
ここからは、なぜ銀行との面談が必要なのかと言う点についてお話ししていきましょう。
契約内容の最終確認の為
銀行との面談が必要な理由の一つ目は、
それまでに取り決めた契約内容の最終確認を行う為です。
具体的には以下のような事を確認します。
- 融資の年数
- 融資額
- 金利
- 返済方法
- 融資の完済日
- 融資に纏わるリスクなど
融資に関する質問や疑問があれば、この際に聞いておくとスムーズでしょう。
貴方がどのような人物なのかを見る為
銀行との面談が必要な理由の二つ目は、
貴方がどのような人物なのかを見る為です。
銀行との面談は書面での本審査が通った後に行われます。
書類での本審査を通ったのであれば、書面上の問題は殆ど無いと言う事です。
それでも最終審査として面談があるのは、
書面では知ることができない貴方の事を知る為です。
緊張する必要はありませんが、かと言って気を抜いてもいけません。
受け答え一つで契約が拒否されることもございます。
記事の最終章に面談の上手な受け答えについてお書きしましたので、
参考にお読みいただければと思います。
契約を結ぶ為
銀行との面談が必要な理由の三つ目は、融資に必要な契約を結ぶ為です。
問題なく面談を行うことができれば、以下三つの契約を結ぶことになります。
一つ目は、金銭消費貸借契約。
貸し手である銀行と借り手である貴方が、融資の契約を結ぶ為にあります。
二つ目は、団体信用生命保険の契約。
貴方が亡くなられた際などに、保険会社が代わって融資の残りを支払ってくれる保険です。
三つ目は、抵当権設定契約。
貴方が保有する不動産を担保に設定するための契約です。
これらの契約が結べたら、融資の開始です。
銀行面談について良くある質問
銀行面談と聞くと、なんだか緊張してしまう方も少なくはないのではないでしょうか。
色々な質問が頭に過り、その度に落ち着かない気分になることも珍しくありません。
そこでここからは、皆さんの緊張や不安を少しでも和らげられるよう
銀行面談について良くある質問に答えていきましょう。
何を持っていけば良いの?
銀行面談に持っていくものは基本的に以下の通りです。
- 実印と印鑑証明書
- 直近3年分の課税証明書
- 今年度の給与明細
- 免許証、保険証、パスポートなど(身分証明ができるもの)
- 事業計画書
- 通帳(複数ある場合は全て用意すると良い)
銀行によって他の書類などが必要な場合がありますので、
担当者などに確認しておくと安心でしょう。
どんな服装で行けば良いの?
基本的に服装は自由で良いとされていますが、スーツが好ましいでしょう。
スーツを持っていない場合は、カジュアルフォーマルや
オフィスカジュアル寄りの服が良いと思います。
ジーンズやスウェット、オーバーサイズのものを避け、
ジャケットやチノパン、落ち着いた色のロングスカートなどが好ましいと言えます。
清潔感と責任感の感じられる見た目を目指しましょう。
面談ってどれぐらいの時間やるの?
基本的に1時間程度と言われています。
状況によって時間は前後いたしますが、遅刻だけはしないようにしましょう。
配偶者を連れて行っても大丈夫?
配偶者さんであれば同行できる可能性は高いと言えます。
また、法人として不動産投資を行う際などは
経営に従事している役員なども同行する事ができるでしょう。
とは言え、銀行さんによって可否の判断は異なりますので
事前に確認し、同行の旨を連絡をしておきましょう。
体調を崩してしまったらどうすれば良い?
体調を崩してしまったらできるだけ早めに連絡してください。
連絡も無しに約束を破る事や代理人を向かわせる事は避けましょう。
緊張して流暢に話せないかもしれない
人生の大きな分岐点ですので、緊張することは珍しくありません。
きっと面談の担当者さんもそのような方を沢山見てきたでしょう。
つっかえてしまっても、自分の思いや考えを素直に伝えればきっとわかってくださいます。
考えるのに時間が欲しい場合などは、何も言わずに黙り込んでしまうより
「緊張してしまって上手く話せないので、少しお時間いただけますか?」と
一言言えるとなお良いでしょう。
どんなことを聞かれるの?
銀行面談においては、基本的に以下の四つを見るための質問がされます。
- 貴方の人柄
- (融資を受けることによって)成し遂げたいと思う事
- 熱意や情熱
- 責任感と実現性
これらの質問を通して「この人にだったら是非融資をしたい」
と思って頂けなければなりません。
これを言い換えれば、面談できちんと貴方の魅力をアピールできなければ
融資を受ける事ができない可能性も非常に高いのです。
成功の確率を上げるために、
具体的な質問の内容と好ましい返答の仕方について次の章で学んでいきましょう。
面談時の良くある質問と上手な返答について学ぼう!
書面では分からない貴方の魅力を伝えるチャンスが面談です。
その為、貴方らしさを失わない事は非常に重要ですが、
同時に、面談時に避けた方が良い表現などがある事も知っておく必要があります。
ここからは、面談時の良くある質問と上手な返答方法について学んでいきましょう。
不動産投資を行う動機は?
この質問によって銀行側が見分けたい事柄は主に以下の三点です。
- 社会や地域にどのように貢献するか
- 銀行にどのような利益があるのか
- どのような経験、価値観に基づいているのか
まずは悪い例を見てみましょう。
会社に勤めながら祖母の面倒を見るのは大変で、不動産投資を始めて退職したかったからです。
利益が出そうなら短期で売却して一括で返済します。
上記の返答では、残念ながら自分勝手な印象を持たれてしまいます。
また、金利によって利益を得ている銀行からすると短期保有は好ましく無い為
短期間で売却する事を示唆するのは避けた方が無難です。
次に良い例を見てみましょう。
共働きや核家族が当たり前になった昨今、単身で住まわれる高齢者の方々が多くいらっしゃいます。
私にも一人で暮らしている高齢の祖母がいますが、毎日心配でたまりません。
とは行っても、仕事がありますので毎日一緒にいることはできませんし、老人ホームも満員で待機者が出ている現状です。
その現状を憂う方はきっと私だけでは無いはずだと思った時、高齢者さんの受け入れに特化した不動産投資を行っていきたいと思いました。
少子高齢化がこれからさらに加速していくだろう事を考えても、高齢者さんに特化した不動産投資は長期的に必要とされる事業だと考えられます。
高齢者さん自身の不安やこれから未来を担う若者たちの負担が少しでも軽減される未来を目指します。
ポイントは
- 社会の問題を自分ごととして捉えて貢献したい気持ちを表す事
- 長期的に行いたい意思を伝えて銀行にも利益がある事を示す事
- 個人の価値観や経験に基づいて論理的に説明する事
です。
嘘をつく位であれば素直に話す方がよっぽど良いですが、
良い印象を持たれる言葉選びができればより素晴らしいです。
光熱費やローンの返済を滞納した事がありますか?
この質問によって銀行側が見分けたい事柄は主に以下の二点です。
- 返済を滞納する可能性がある人物か
- 信用に値する人物か
まずは悪い例から見ていきましょう。
そのような事実はありません。(本当はあるのに嘘をつく)
本当に滞納した事がないのであれば、素直にそう言ってください。
しかしながら、少しでも融資に有利になるかもしれないと思って
本当は滞納した事があるのに「ない」と言ってしまうのは浅はかです。
1年分ほど遡って確認される事がありますので、
どれだけ取り繕ってもバレてしまいます。嘘は絶対にやめましょう。
次に良い例を見てみましょう。
お恥ずかしい話、半年前に電気料金の支払いを1週間滞納してしまった事があります。
気づいてからすぐに返済しましたが、そのような事がないように対処法を考えました。
引き落とし用の口座にお金を入れ忘れていた事と確認不足が原因で起こってしまった事ですので、
それからは1ヶ月分余裕を持って口座に入れるようにし、引き落とし日に口座を確認するようにしています。
人間は完璧ではありませんので、
不注意や経済的な理由で滞納してしまったことのある方の方が多いと思います。
滞納した事があるのであればその事実は認めた上で、
どのような対策を取って改善したのかという視点で話すと信頼感が増して良いでしょう。
また、現時点で滞納しているものがあれば面談の前までにきちんと支払っておきましょう。
自己資金はどのように貯金しましたか?
この質問によって銀行側が見分けたい事柄は主に以下の三点です。
- 違法にお金を入手していないか
- 実際に手元にあるお金なのか
- 計画的な人柄なのか
たまたま遺産が入ったので、それを自己資金にしています。
遺産を不動産投資で運用するのは珍しくありませんが、
この伝え方では計画性があまりない方のように伝わってしまいます。
また、当たり前ですが、法に触れる方法によって手に入れたお金や、
本当は自己資金が少ないのに他所から借りて来て自己資金に見せかけている場合などは
相手が銀行の面談者さんでなくとも信頼を得るのは難しいでしょう。
面談の際に通帳を提出しますので、何か不自然な点があるとすぐに勘づかれます。
次に良い例を見てみましょう。
2年前、祖父が死去してしまったのですが、私に遺産として1000万円残してくれました。
配偶者と使い道を話し合った結果、半分を不動産投資の自己資金とし、
残りの半分は家族の為に別で貯金しようと決めました。
その為、この日に500万円が振り込まれています。
しかし、何も知らないまま投資を始めても失敗してしまうと考え、
それからの2年間を勉強に費やしました。
遺産が入ったから思いつきで不動産投資を始めるのではなく、
準備期間を経て行動に起こせると計画性をアピールできて好印象でしょう。
そもそも、なんの知識もなく不動産投資を始めますと言っている方に
銀行が融資を行う可能性は非常に低いでしょう。
コツコツと貯めた方は、目標金額を幾らにしたのか、月に幾ら貯金したか、
通帳を見せながら説明するだけで素晴らしいほどに好印象です。
まとめ
書面ではわからない「僕自身」について知ってもらう機会なんだね!
ネガティブな事でも嘘をつくよりよっぽどマシだから素直に受け答えしようね!
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