空室対策

空室対策に効果大!マンション・アパートにwifiを置くメリット

空室対策に効果大!マンション・アパートにwifiを置くメリット

賃貸マンションや賃貸アパートの経営者にとって、空室対策は最大の関心事です。その中でも「wifiによる空室対策」は既にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際に導入を検討されている方は少ないのではないでしょうか。

  • 空室対策にwifiがいいって聞くけど本当なの?
  • wifi設置するのって結構お金もかかるし面倒なんでしょ?

wifi設備の導入に良い印象を持っていないオーナー様は、上記のようにお考えの方も多いでしょう。

今回は、本当にwifiは空室対策に効果的なのか、費用対効果は良いのか、そんな疑問をお持ちのオーナー様がwifiの導入についてしっかり理解できるよう、マンション・アパートにwifiを設置するメリットや、導入費用や導入の流れを解説します。

賃貸住宅の人気設備で上位にランクインする「wifi」

単身者向け物件ファミリー向け物件
第1位インターネット無料インターネット無料
第2位エントランスのオートロックエントランスのオートロック
第3位宅配ボックス追い炊き機能
第4位ホームセキュリティ宅配ボックス
第5位ウォークインクローゼット
浴室換気乾燥機
システムキッチン

入居者に人気の設備ランキング(引用:全国賃貸住宅新聞2017年10月16日号)

賃貸住宅選びにおいて、入居者が重要視する部分は、立地や家賃、間取りだけではありません。設備面の充実度も重要な要素と考えています。

全国のアパート経営者にアンケートを行った結果をまとめた「入居者に人気の設備ランキング」では、単身者向け・ファミリー向けともに「インターネット無料」が第1位に輝いています。

すなわち、インターネット無料設備の有無が物件選びの大きなポイントとなっているのです。

無料インターネットがある物件の入居率

総務省の調査によると、13~59歳の年齢層でインターネットを利用する方は、なんと90%を超えています。

近年では、スマートフォンが普及している上、テレビもインターネットの接続機能を持つようになりました。無料インターネットがある物件の入居率が右肩上がりに伸びているのには、このような背景があります。

また、wifiが整備されている賃貸物件による入居者側のメリットには主に以下の2つがあります。

  • インターネット契約やwifi機器の購入が不要
    →ルーター▲1万円・プロバイダー利用料▲3千円/月の節約となる
  • 家の中でどれだけ通信をしてもパケット代がかからない
    →スマホ通信料▲4千円/月の節約となる

wifi機器の購入が不要かつパケット代がかからないということは、節約効果を考えると入居者の関心が高い理由も頷けます。

だからこそ、インターネット無料の設備がある賃貸物件は、単身者・ファミリー共に人気があるのでしょう。

そして、無料インターネットのある物件と、無料インターネットのない物件だと、入居率にどのような違いが生まれるのでしょうか。

入居の決め手がすべて無料インターネットの有無ではないため、具体的な数字を出すことは不可能ですが、実際に導入前と導入後で入居率が大幅に向上したという例をご紹介します。

無料インターネット導入前無料インターネット導入後
間取り1K~1DK1K~1DK
家賃4万円~5.5万円4.2万円~5.7万円
入居率12戸/20戸(60%)17戸/20戸(85%)

ご覧のように、導入後の家賃は導入前に比べ2,000円アップしているにも関わらず、入居率は60%から85%と大きく差を付けています。

入居率でいうとあまりイメージしにくいかもしれませんが、「空室率が40%だった物件であるのにも関わらず、一気に空室率15%に下げれたうえ、家賃アップも可能となった」というケースは、他の空室対策の方法ではなかなかありません。

それほど、入居者無料インターネット設備の導入は入居率アップに繋がるのです。

マンション・アパートにwifiを導入するメリット

入居者にとって、インターネットが無料で使用できる物件は大変魅力があることがわかりましたが、大家にとってマンション・アパートにwifiを導入するメリットはどこにあるのでしょうか?

ここからは、マンション・アパートにwifiを導入する3つのメリットについてご紹介します。

条件検索から物件の露出が増える

入居者が賃貸物件を探す際や不動産会社の担当者が物件を探す際は、まず不動産情報サイトを利用するでしょう。

全国には膨大な数の物件情報があるため、地域に絞り込むだけでなく、「こだわり検索」などで好みの条件を絞り込んでから物件を探すという方が多いのではないでしょうか。

また最近では、物件検索サイトのこだわり検索の条件に「インターネット無料」という項目もあります。

そして、無料インターネットの設備を導入している物件はまだまだ少ないため、主な3つの条件で検索した場合と、インターネット無料という項目にチェックを入れて検索した場合では、検索数がさらに絞り込まれます。

今後は現在よりさらに、「インターネット無料の物件じゃなければ住まない」という方が増えるでしょう。そのため、「インターネット無料」の物件は非常に有利となるのです。

競合物件との差別化が可能

競合物件との差別化でも「インターネット無料」は大きな効果を発揮します。

同じ家賃設定であっても、スマホの通信料やwifi機器の購入が不要となる物件の方が、相対的に割安です。また設備が充実している」いう印象を与えることも可能です。

さらにインターネット整備は拡張性もあります。例えば「防犯カメラ」や「スマートロックの設置」です。

女性の入居者が多い物件や駐車場などにこういった設備を導入することで、安全面や利便性をアップさせ、物件の価値をさらに高めることが可能となります。

安価な投資で物件の価値を高められる

wifi環境の整備に必要な投資金額は、目安として以下の通りです。

  • 初期費用 3万円~10万円/戸 (一棟50万円~100万円)
  • ランニング費用 1000円~2000円/戸/月 (一棟1万円~2万円/月)

初期費用とランニング費用を割賦で組むことで、導入時点のキャッシュアウトを防ぐこともできます。

戸数月額(工事費+機器費+回線費+保守メンテナンス費)一括払い(工事費+機器費)月額(回線費+保守メンテナンス費)
4~6戸月々16,800円445,500円月々10,000円
7~9戸月々18,800円511,100円月々11,000円
10~12戸月々22,000円655,200円月々12,000円
13~16戸月々24,500円753,500円月々13,000円
17~20戸月々26,000円786,200円月々14,000円
21~24戸月々27,500円819,000円月々15,000円
25~28戸月々29,500円884,500円月々16,000円

家賃の値上げをしにくい場合は、こうした設備導入の機会に共益費に1,000~2,000円程度値上げする方法があります。

入居者にとっては通信費が4,000円程度安くなることとなるため、比較的入居者とのトラブルもなく、スムーズに導入することが可能でしょう。

経営者側で負担するとしても、空室の発生や家賃の引き下げに比べれば、わずかな投資で物件の価値を高めることができるため、損はないといえます。

物件や入居者ターゲットに合わせたwifiプランの選び方

wifiのプランにはも、物件の構造やターゲットとする入居者の層により選び方があります。(参考:B社)

対象物件設置個所特徴
外付け型・木造・鉄骨造り(低層)
・壁材サイディングまたはALC
・3階建て以下
・2DK/40㎡以下を目安
・共用部
・外壁
・低コストで導入可能
・工事は1日で完了
・各部屋の承諾や作業が不要
据置型
【ファミリー向け】
・RC(鉄筋コンクリート)造り
・4階建て以上
・2LDK/40㎡以下を目安
・各部屋・電話線用配管を利用し各戸までLAN配線
・据置型は電波が強く、価格も手頃
コンセント型
【単身者向け】
・RC(鉄筋コンクリート)造り
・4階建て以上
・2DK/40㎡以下を目安
・各部屋・電話線用配管を利用し各戸までLAN配線
・コンセント型は壁面に機器が収まり、場所をとらない

物件に適した方法で設備の導入を行わなければ、インターネット回線の通信速度が遅い、場所をとるなどのトラブルが起きてしまうことも考えられるため、wifiプランは慎重に選びましょう。

アパート・マンションにwifiを導入する流れ

wifi設置手順アパート・マンションにwifiを導入する流れ

電波調査・見積もりでは約10~20日程度、設備導入工事では約15日程度の期間を要します。

①~⑥まで合計で約1ヶ月~2ヶ月程度の期間が必要となると考えて、余裕を持って行動してください。

まとめ

アンケート調査にもあったように、選ばれる賃貸物件となるためにはwifi設備は必需品だといえます。

物件を探す際の露出も大きくなり、また無料インターネット環境が整っている物件は、通信費等の節約にもなり、入居者の目にも「お得な物件」と映ります。

費用についても、空室のリスクや家賃の引き下げに比べれば、wifi設備を整え、価値を高める投資は決して悪い選択ではありません。

空室対策はもちろん、入居者が気持ちよく住めることを念頭に置き、安定した収入を得られる賃貸経営を目指しましょう。

ABOUT ME
フドシル専属監修者 東
賃貸不動産経営管理士。 2017年、不動産管理事業の立ち上げから1200戸を新規受託。 リーシング、入居者対応、トラブル対応、リフォーム、保険対応、キャッシュフロー見直しなどあらゆる業務をこなす。 自身も不動産オーナーとして日々奮闘中。 株式会社TonTon執行役員。
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