空室対策

「DIY空室対策」で入居率アップ!?玄関からトイレ・リビングまで

「DIY空室対策」で入居率アップ!?玄関からトイレ・リビングまで

リフォーム・リノベーションは空室対策におすすめ”と耳にしたことがあっても、「予算が少なく業者に依頼できない」という方も多いでしょう。

また、リフォーム・リノベーションを行ったとしても、必ず空室が埋まるわけでもないため、予算があったとしてもなかなか決断に至らないという方もいるのではないでしょうか。

そこでおすすめの方法が「DIYリフォーム」です。今回は、オーナー自身で取り組める簡単かつ安価な「DIY空室対策」について紹介します。

高額なリフォームやリノベーションを避けたい大家さんに人気の「DIY空室対策」とは

この記事で紹介する「DIYリフォーム」とは、専門業者ではない方が、自身で修理や改修を行うリフォームのことを指します。

「リフォーム・リノベーション」は、部分的な修繕や間取りの変更などを専門業者に依頼するケースが多く、一般的には費用が高額になります。

しかし、DIYリフォームは材料の調達から設計まで全てを自身で行うため、低価格で済ませることができます。

ここからは、リフォーム・リノベーションとDIYリフォームそれぞれの平均日数と予算をご紹介します。どちらの空室対策方法が自身に合っているのかを検討する上で、参考にしてみてください。

「リフォーム・リノベーション」or「DIYリフォーム」それぞれの平均日数と予算比較

空室対策としてどちらを行うべきか迷う場合は、改修にかかる平均日数・予算の目安も一つの検討材料として参考にしてみてください。

〇リフォーム・リノベーション
※1K〜1DK(20㎡未満)の賃貸物件を目安としています
内容日数予算
フルリノベーション
(壁紙や床・リビング・トイレなど)
約3〜5ヶ月100~300万円
壁紙・床の張替え約2日~1週間10~25万円
〇DIYリフォーム
※1K〜1DK(20㎡未満)の賃貸物件を目安としています
内容日数予算
フルDIY
(壁紙や床・トイレ・リビングなど)
数週間〜1ヶ月2~5万円
壁紙の張替え
クッションフロアの張替え・設置
約1日~1週間5000~1万円

上の表を見て分かるように、DIYリフォームは業者に依頼してリフォームやリノベーションを行うよりも、さらに低価格でお部屋のデザインを変更することができます。

リフォームやリノベーションは、老朽化した壁紙や床を張り替えたり、新しい設備を導入を導入するなど、DIYリフォームよりも施工の幅が広いため、それだけ費用が高くなります。

そのため、「DIYリフォームを行うべきなのか」、「リフォーム・リノベーションを行うべきなのか」は、施工規模に応じて検討すると良いでしょう。

壁紙や床を張り替える必要があるほど老朽化していない、もしくは特に新しく導入するべき設備はないお部屋の場合は、多額の費用をかけてリフォームやリノベーションを行うよりも、DIYリフォームを行うことをおすすめします。

次項からは、お部屋をよりオシャレに魅せるさまざまなDIYリフォームのアイデアをご紹介します。

【DIY空室対策:玄関編】統一されたコンセプトでドア内側や壁・床を変える

玄関は物件の第一印象となるため、壁や床、天井のコンセプトに統一性がなければ、違和感を覚えて第一印象が悪くなってしまいます。

そのため、玄関のコンセプトは「統一性」を重視しましょう。

また、玄関が暗いと部屋全体に暗い印象を与えてしまうため、クロスの色を白など明るい色に統一することをおすすめします。

アクセントカラーとして、ドアの内側位に木目調やダークカラーのクロスを貼るのも良いでしょう。

壁紙は以下の手順で貼りましょう。

①壁のサイズを測る
壁のサイズに適した壁紙を購入するため、まずはメジャーを使用して壁のサイズをきちんと測っておきましょう。

②剥がせる壁紙を隙間なく貼る
慣れないDIYで既存の壁紙を剥がしてしまうと、失敗してしまう可能性があります。

なるべく「剥がせる壁紙」を活用して、既存の壁紙の上から新しく壁紙を張ることをおすすめします。

壁紙を貼る際は、ヘラを使って中央から外側に向けて空気を抜くように行いましょう。

③隙間を埋めて継ぎ目を目立たなくする→完成
天井や壁の隙間はコーキングで埋めていきます。

コーキング処理を行うことにより耐久性も上がるため、丁寧に行いましょう。

【DIY空室対策:トイレ編】「なんちゃってタンクレス」でトイレをおしゃれに

「タンクレストイレ」は、トイレ室内を広く見せたり、おしゃれな印象を与えますが、賃貸物件では珍しいデザインとなっています。

本物のタンクレストイレを設置するのは費用がかかりますが、見た目だけでもDIYで似せることは可能です。

賃貸物件のトイレを「なんちゃってタンクレストイレ」でおしゃれにする方法は、以下の手順を参考にしてください。

①支柱を作る
支柱となる木材は、トイレの寸法に合わせて切りましょう。

②トイレのタンクを隠す壁を作る
便器の形に合わせてのこぎりなどで合板を切り取り、模様がついたクロスや板を貼りつける。水洗レバーが板に隠れないように注意しましょう。

③支柱・作った壁をトイレに設置する
支柱を設置して、水洗レバーの部分には天板を載せます。

模様付けした壁は支柱の側面に取り付けます。

④天板を設置して完成
上部に載せる天板もタンクの幅に沿って加工し、設置して完成です。

【DIY空室対策:リビング編】収納力のある壁面収納で空いたスペースを活用

リモコンなどの小物が散乱しやすいリビングですが、収納棚を置くと圧迫感が生じたり、部屋が狭くなってしまうことがあります。

このような場合は、壁面収納がおすすめです。

壁面収納は壁に穴を開ける必要がない上、普通の収納棚よりもスペースを消費しません。

木材・レール・棚板に加え、木材に取り付けることで床と天井を突っ張ることができるDIYパーツを使用することで、簡単に制作することができます。

壁面収納を制作する詳しい方法は、以下の手順を参考にしてください。

①サイズを測り必要なパーツを用意する
まずはメジャーを使用して、床から天井までのサイズを測ります。

その後、壁面収納に必要な2×4(ツーバイフォー)材や、固定するためのパーツを購入しましょう。

②棚を置くためのレールを用意する
木材にレールを取り付けて棚置きにします。

木材には突っ張りパーツが付くため、両端から15cmずつほどの余裕が必要なため、木材より30cmほど短いレールを用意しましょう。

③木材の中心に穴を開けてレールを固定
左右だけではなく上下からも中心となる部分にレールを固定するための穴を開けます。

中心の穴でレールを軽く固定してから、上下も留めます。

④天井と床を傷つけないために突っ張りパーツを装着・棚を置いて完成
柱に突っ張りパーツを取り付け、天井と床にツッパリ棒のように設置します。

最後の棚受けを取り付け、棚板を置いたら完成です。

DIY空室対策を行う際に気を付けておきたい2点

空室対策としてDIYリフォームを行うことにはメリットが多いように感じますが、注意点もあります。

入居希望者が望んでいない物を作ったり、ディアウォールの設置によりさらにリビングの使い勝手が悪くなってしまった等の間違ったDIYリフォームは、無駄な手間と費用をかけてしまった末に物件の価値を下げかねません。

適切な空室対策を行うために、注意点はしっかりと理解しておきましょう。

「ターゲット像の設定」を忘れずに行う

業者に依頼するリフォームやリノベーション、DIYリフォームを問わず「ターゲット像の設定」は必須です。ターゲットを決めずに内装を変更してしまうと、入居者のニーズに合っていない部屋となる恐れがあります。

明るいシンプルな内装を好む方もいれば、木目調やシックな色合いで落ち着きたいという方もいるでしょう。

物件の立地や間取り、内見者の性別や年齢といったデータから、ユーザー層を把握することがポイントです。

構造や素材を傷つけないアイテムを使用する

不動産賃貸経営における空室対策としてDIYリフォームをする際に特に注意しておきたい点が、簡単に再リフォームができるかどうかです。

壁に穴を開けるなど構造や素材に傷をつけてしまうと、自力では直すことができず業者に依頼しなくてはなりません。

また、地域性や競合物件・立地条件が変われば物件に求められるコンセプトやニーズも異なります。その時々のニーズに合わせた物件の提供は、入居率・空室率に影響します。

DIYリフォームで簡単に改修ができない壁紙や床材を使ってしまうと、都度トレンドに対応することが困難となるでしょう。

アパート経営、マンション経営を問わず、安く簡単にDIYリフォームで空室対策をしたい場合は物件そのものには手を加えないことが大切です。

そのためにも、剥がせる壁紙や床・壁や床に穴を開けず使えるDIY用品などを利用しましょう。

まとめ

物件の空室対策として内装を刷新する方法には、業者に依頼する「リフォーム・リノベーション」の他に、自分で手を加える「DIYリフォーム」があります。

DIYリフォームを行うことで、業者に頼むよりも低予算で、空室対策を行うことが可能です。ただし、DIYリフォームで空室対策を行う際はターゲット層を明確にして、構造や素材を傷つけない改修に留めることがポイントとなります。

オリジナルで競合物件と差別化を計ることができるDIYリフォームは、低予算で部屋の雰囲気やおしゃれ度を入居者ニーズに合わせたい場合にピッタリの空室対策と言えるでしょう。

ABOUT ME
フドシル専属監修者 東
賃貸不動産経営管理士。 2017年、不動産管理事業の立ち上げから1200戸を新規受託。 リーシング、入居者対応、トラブル対応、リフォーム、保険対応、キャッシュフロー見直しなどあらゆる業務をこなす。 自身も不動産オーナーとして日々奮闘中。 株式会社TonTon執行役員。
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