空室対策

空室対策のアイディア|競合物件との差別化に有効な方法

空室対策のアイディア|競合物件との差別化に有効な方法

所有している賃貸物件の空室が目立ってきた、もしくは入居者をすぐに集められるような空室対策のアイデアをお探しではありませんか?

立地や間取りは悪くないのに空室が目立ってきた。その原因は、競合物件との差別化がされておらず、独自の魅力が欠けているのかもしれません。

このような場合には、早急に物件の問題点をピックアップし、入居者が魅力的に感じる工夫を取り入れることが重要です。

今回は、競合物件との差別化に有効な、おすすめのアイデアを5つ紹介します。

「空室対策を行う前の確認事項」「物件に適した経営方法」について知りたい大家さんは必見です。

悪い物件ではないのに空室が埋まらない原因とは?

不動産投資市場の入居者ニーズは、常に変化しています。

築年数が浅い物件や立地条件のいい物件であっても、競合物件が増加する中で何も対策を講じなければ空室が続いてしまい、収入は見込めないでしょう。

まずは、賃貸物件の空室が続く理由を詳しく解説します。

最も考えられる原因は「競合物件との差別化」

「空室が多い物件」と「満室を保っている物件」とでは、何が違うのでしょうか。

まず考えられる原因が、他の物件と比べてこれと言ったメリットがないということです。

立地や間取りは他の物件とさほど変わりはないものの、どこか妥協しなければならないような物件だと、当然入居者も集まらないでしょう。

このような現状を打破するための方法としてまず思い浮かぶのは、水回りや家電製品などの設備導入やリノベーションでしょう。

しかし、費用のかかる設備導入の他に、他の物件に無いような工夫やアイデアを取り入れることで、競合物件との差別化を図りながら、入居者ニーズに応えることも可能です。

競合物件に差をつける!空室対策におすすめのアイデア5選

競合物件に差をつけるためには、人気のある物件の設備を取り入れてみることも一つの手です。しかし、設備投資をする他にも、他の物件にはないようなオリジナル性の高いアイデアを取り入れることで、競合物件に差をつけられるだけでなく、多くの方に物件を覚えてもらえる方法もあります。

空室対策におすすめの、オリジナル性が高いアイデアには以下のようなものがあります。

  • ゼロゼロ物件
  • 24時間駆けつけサポート付物件
  • カスタマイズ賃貸
  • 女性専用物件
  • ペット共生物件

ここからは、それぞれの空室対策アイデアについてより詳しくご紹介します。

ゼロゼロ物件

ゼロゼロ物件とは、「敷金0円・礼金0円」の物件のことです。

契約時に入居者の負担を軽減させることで、入居者は多額の初期費用を払わずに済むため、入居者希望者に好まれる傾向にあります。今すぐ入居したいという方はゼロゼロ物件にこだわって探すケースも少なくありません。

また、火災保険料を0円にしたり、一定期間内の家賃を無料とする「フリーレント物件」もおすすめです。

24時間駆けつけサポート付物件

入居者が自身の賃貸物件を決める上で、万が一の緊急トラブルを受け付けてくれるかどうかは、物件を探す際に重視するポイントの1つでしょう。

「24時間駆けつけサポート付物件」は、鍵を紛失した際のサポートや給湯器の故障など、身近なトラブルに対応してくれる便利なサービスが付いており、入居者も安心して住むことができます。

所有物件が遠方にあり、すぐに駆け付けることができない大家さんには特におすすめです。

カスタマイズ賃貸

カスタマイズ賃貸には、主に以下2つのパターンがあります。

  1. 入居前に入居者の好みに合わせて一部をカスタマイズ
  2. 入居後に入居者が自由にリフォーム・リノベーション

①は、入居者の希望に沿って壁紙や床を大家さんが負担してカスタマイズするもので、中には照明器具など設備まで選べる物件もあります。

一方②は、入居者が自由にリフォーム・リノベーションを行うもので、大家さんはカスタマイズ費用を負担する必要はありません。

カスタマイズ賃貸は全国的に数が少ないため、差別化を図るにはおすすめの方法と言えます。

女性専用物件

女性の入居者は安全性を重視するため、セキュリティの高い物件は、部屋探しをする時の重要なポイントとなります。

入居者のターゲット層を女性専用にすることで、女性の入居希望者へ安全性をアピールできます。

オートロック・防犯カメラといったセキュリティシステムが完備されている物件は、相場よりも賃料を高く設定できるため、収益アップにもおすすめの施策と言えるでしょう。

また、女性と男性を比較した場合、ほとんどの女性はこまめに掃除をして部屋を清潔に保つ傾向があるため、結果として退去時の修繕費用や清掃費用など清算金の負担を軽減させることが可能です。

ペット共生物件

ペットの飼育が可能なペット可物件とは異なり、ペット共生物件は、「ペットと快適に暮らすこと」を目的として設計されています。

散歩から帰った時に利用できるペット用の足の洗い場や室内のドアにペットが出入りできる小窓、さらに臭いの付きにくい壁紙など、ペットと快適に過ごせるようにさまざまな面において配慮されています。

また、ペット共生物件では、ペットと暮らしたい・動物が好きだという人が好んで入居するため、鳴き声などの騒音に対しても寛容で、排せつ物の処理やしつけ面でも気をつけている飼い主が多い傾向にあります。

そのため、トラブルや苦情が起きにくく、近所付き合いや地域コミュニティーが形成されやすいというメリットもあります。

足が滑らないフローリングや高い位置にコンセントが設置されているなどのペットの暮らしやすさ・安全性を考えたペット共生物件は、高めの家賃設定が可能で、かつ入居者の質も高くなりやすいため、収益アップにつながる空室対策です。

差別化を図るために重要となる競合物件の調査方法

ここまで紹介してきた空室対策におすすめのアイデアは、競合物件の調査もしっかりと行った上で採用するかどうかを検討することが重要です。

実際に競合物件をリサーチする方法としては、以下の方法があります。

  • 不動産情報サイトで付近の物件の特徴を確認する
  • 建設中の物件情報もチェックする
  • 担当の管理会社にライバル物件の運営方針について聞く

まず、投資物件の近隣に、間取りや家賃設定、駅までの距離など似たような条件で運営されている賃貸物件に焦点を当て、リサーチしましょう。

物件情報を調べるときは、不動産業者が提供している情報サイトや建設中に提示されてある工事看板などを確認します。

ターゲットとなる物件を見つけたら、賃料・築年数・設備・入居条件をメモし、所有物件のデータと比較してみてください。

情報が見つからない場合には、賃貸物件を委託している不動産会社や管理会社の担当者に相談してみるのもひとつの手です。

このように不動産市場をリサーチすることは、不動産投資においてとても重要なポイントとなります。付近の物件の情報を常に更新させ、賃貸入居者の流れを把握しておきましょう。

競合物件にないアイデアは価値がより上がる可能性も

競合物件をリサーチした際に、もしも他の物件にはないコンセプトを見つけられたら、それは差別化できるチャンスかもしれません。

リサーチを重ねるうちに、検討している空室対策のアイデアを取り入れている物件がない場合が出てくるでしょう。

このような時は、「収益の得られない物件」としてマイナスに考えるのではなく、「競合のない物件」だとプラスに考えるようにしましょう。

どの物件も取り入れているような競合が多すぎるアイデアを取り入れるよりも、まだ競合物件が取り入れていないアイデアを狙ってみることもおすすめします。

まとめ

賃貸物件の空室対策は、競合物件との差別化を図ることが重要なポイントです。まずは、どのように差別化すれば良いのかを知るために、競合物件と自身の物件を比較し、競合物件に勝てる要素を把握するリサーチを行いましょう。

空室対策は、やみくもに行ったりお金をかければ良いというものではありません。アイデアを実施する前に類似物件や近隣物件の情報や不動産市場の流れをしっかりとリサーチし、所有物件に合った対策を行うことが大切となります。

今回の記事を参考に、空室対策におすすめのさまざまなアイデアを取り入れ、ぜひ入居者の絶えない「魅力的な物件」を目指してください。

ABOUT ME
フドシル専属監修者 東
賃貸不動産経営管理士。 2017年、不動産管理事業の立ち上げから1200戸を新規受託。 リーシング、入居者対応、トラブル対応、リフォーム、保険対応、キャッシュフロー見直しなどあらゆる業務をこなす。 自身も不動産オーナーとして日々奮闘中。 株式会社TonTon執行役員。
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